2014年2月21日(金)
「辺野古」環境に悪影響
衆院予算委 赤嶺氏、基地移設を告発
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日本共産党の赤嶺政賢議員は20日の衆院予算委員会で、沖縄県名護市辺野古での米軍新基地建設が自然環境に重大な悪影響を与えることを告発し、辺野古での新基地建設断念と普天間基地(宜野湾市)の無条件撤去を迫りました。
辺野古・大浦湾には、国の天然記念物で絶滅の恐れの高いジュゴンの餌場(えさば)がありますが、政府の埋め立て申請書ではジュゴンが辺野古沿岸域に移動し採食する「可能性は小さい」としています。
赤嶺氏は沖縄防衛局が2012年4〜6月にかけて辺野古地先でジュゴンが海草を食べた跡を12カ所確認していたことを指摘。「埋め立て申請書の評価は間違いだった」と追及しました。
小野寺五典防衛相は「ジュゴンが回遊する場合があるが、主たる生息域は(辺野古の)キャンプ・シュワブ沖ではない」と述べ、新基地建設をすすめる姿勢を示しました。
赤嶺氏は、ジュゴンの食跡が多く確認された場所(名護市嘉陽沖)では、新基地建設のための海砂を採取する計画があるのに、海草藻場に与える影響評価すら行われていないと指摘。「普天間基地の『移設』のために、環境アセス(影響評価)を十分にやらないなどという言い訳は、法治国家で通用しない」と批判しました。