2014年2月6日(木)
「朝日」本社で拳銃自殺 / 大臣宅に放火
NHK経営委員・長谷川氏 蛮行人物を礼賛
長谷川三千子氏が、「神にその死をささげた」と無批判に天まで持ち上げた右翼団体「大悲会」の野村秋介元会長は、反社会的蛮行を繰り返してきた人物です。
朝日新聞東京本社で記事に抗議し拳銃自殺を図るなど、威圧した行為は、言論機関へのテロそのものです。
しかも、野村元会長は過去にも▽1963年に自民党の河野一郎建設相(当時)宅に侵入・放火した罪で実刑判決▽77年に経団連会館を襲撃し人質をとって籠城した罪で実刑判決―など暴力行為を重ねてきました。
野村元会長を礼賛する長谷川氏には、言論機関であるNHKの経営委員としての資格はもちろん、社会人としての見識そのものが疑われます。
長谷川氏のこうした言動の根底には、現憲法やそのもとでの民主主義を敵視する姿勢があります。
とくに憲法9条を「日本国憲法の『平和主義』は、国家主権の放棄」(「産経」2013年4月30日付)だなどと繰り返し攻撃してきました。
その一方、安倍首相の右翼的主張を「敗戦後の日本をしばりつづけてきた枠組みを根本から見直す」(同紙12年10月3日付)ものだと絶賛しています。
右翼・暴力団に詳しいジャーナリストの溝口敦さんは、こう指摘します。「私が暴力団の大物組長を取材したとき、野村元会長が取り巻きのように組長側にいたことがあった。何度も暴力事件を引き起こした人物を賛美する長谷川氏がNHKの経営委員にふさわしいわけがない。他の経営委員や会長も言動が問題になっている。結局、安倍首相にはこの程度の“お友達”しかいないということだ」 (森近茂樹)