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2014年1月25日(土)

細川氏「返した」言うが

「佐川1億円」何に使った

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 都知事選に立候補した細川護熙元首相は、みずからの「佐川1億円」疑惑について、「いろいろ(国会で)追及されたが、全額を返済している」とのべ、選挙戦を乗り切ろうとしています。この説明ですむのか―。

 細川氏は告示前日の会見で、「熊本の私の古い家の修復、東京の宿舎のマンション購入のために、湯河原の建物に抵当権を設定して1億円を借り入れ、10年かけて全額返済した」とのべました。

 ところが、問題は、1982年9月に東京佐川急便から借りたという1億円を何に使ったか、ということです。

 日本共産党国会議員団と「しんぶん赤旗」の調査で、借金の2カ月前にマンションを購入していたこと、「熊本の私の古い家」の山門・土塀の修理は借金の1年も2年も後だったことが判明しています。本紙が「太かカネがドーンと入った」という関係者らの証言を得たように、細川氏が立候補した83年の熊本県知事選の工作資金だったという、猪瀬直樹前都知事そっくりの疑惑があるのです。(21日付既報)

 細川氏は国会でも、領収書や東京佐川の「貸付金台帳」などの資料も示して、元金、利息とも「私の資金をやりくりして支払って完済した」と繰り返し答弁していました。

 しかし、領収書は、押印も振出人の名前すらないもの。台帳には、「昭和64年」は昭和天皇が亡くなり、1月7日までしかないのに、「1月31日」という幻の日付があるなど、偽造資料でした。

 しかも、94年4月の首相退陣会見で「間違いなく完済しているが、利息は旧佐川各社からの政治献金として処理した」と突然、説明を変えました。3000万円を超す金利分はヤミ献金だったのでは―。

 そもそも金融機関でもない運送会社からなぜカネを借りたのか、本当に返済したのか、何に使ったのか、佐川との関係は―。

 細川氏には説明責任があります。


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