2014年1月25日(土)
日本共産党国会議員団総会での
志位委員長のあいさつ
日本共産党の志位和夫委員長が24日、党の国会議員団総会で行ったあいさつは次のとおりです。
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みなさん、おはようございます。(「おはようございます」の声)
通常国会の開会にあたりまして、ごあいさつを申し上げます。
国会初日から国会大包囲――秘密法は廃止に
昨年の臨時国会は、秘密保護法反対の1万5千人もの人々が国会を包囲するなかで、安倍政権がこの希代の悪法を強行するという幕切れとなりました。これは、「安倍政権の終わりの始まり」を告げるものとなりました(「そうだ」の声)。私が強調したいのは、この悪法とのたたかいは続くということであります。この国会の初日にも、秘密法廃止の国会大包囲のたたかいが起こっています。国会初日から国会大包囲というのは、かつてない出来事であります。
それから、今日の信濃毎日新聞には、2面にわたる意見広告が出てまして、「私たちは特定秘密保護法の廃止を求めます」と、4493人、327団体、59地域という、まさに「オール長野」の声を示した、そういう広告も出されました。
わが党は、秘密保護法廃止法案を国会に提出し、国会の場でこの悪法の問題点を徹底的に明らかにし、悪法を廃止に追い込むために全力をあげて奮闘する決意をまず申し上げたいと思います。(拍手)
沖縄県民の歴史的勝利――新基地建設強行は許せない
秘密法反対のたたかいにつづいて、怒りの火の手が沖縄からあがりました。
安倍政権の卑劣な強圧をもちいての新基地建設押し付けに対して、名護市長選挙で「辺野古の陸にも海にも基地はつくらせない」と毅然(きぜん)たる態度をつらぬいた稲嶺進市長が圧勝という結果になりました(拍手)。沖縄県民の歴史的な勝利であります。
政府は、この民意を無視して新基地建設を強行するという姿勢でありますが、住民が「ノー」の審判を下した軍事基地の建設を強行するなど、およそ民主主義の国で許されるものではありません(「そうだ」の声)。沖縄と本土が固く連帯して、「基地のない沖縄」「基地のない日本」を開くたたかいをさらに発展させていこうではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
あらゆる分野で安倍政権と国民のたたかいが激突する国会
こうして、この通常国会は、秘密法廃止と沖縄新基地建設反対で国民の大反撃が開始されているもとでの国会となりました。あらゆる分野で、安倍政権の暴走と、発展しつつある国民のたたかいが激突する国会となります。
安倍政権が今年すすめようとしているどの問題をとっても、国民多数の民意に背くものにほかなりません。消費税の大増税、社会保障の切り捨て、雇用のルール破壊、原発の再稼働、名護市辺野古への新基地建設の押し付け、TPP(環太平洋連携協定)の推進、集団的自衛権、憲法9条改定など、どの問題をとっても、国民多数の声に逆らうものにほかなりません。
くわえて、首相の靖国神社参拝は、第2次世界大戦後の国際秩序に対するまさに挑戦であり、近隣諸国との友好という国益を損なうものとなったということを厳しく指摘しなければなりません。(「そうだ」の声)
これらのすべての暴走に対して、国民的な大反撃をもって応えようではありませんか(「よし」の声)。それに貢献する国会論戦に取り組もうではありませんか(「よし」の声)。各分野の国民のたたかいを空前の規模に発展させて、安倍内閣を包囲し、その暴走を頓挫させ、ストップする国会にしていこうではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)
実力のうえでも「自共対決」の時代――国会議員団の値打ち光らせて
すでにたたかいの課題と方針は、第26回党大会決定で全面的に明らかにされております。この決定を縦横に活用して、国会論戦に取り組むことを訴えたいと思います。
安倍政権の暴走のどの問題をとっても、それに正面から「対決」し、国民の立場に立った「対案」を示し、国民との「共同」を広げて政治を動かす―「対決・対案・共同」、この仕事にしっかり取り組めるのは日本共産党国会議員団をおいてほかにありません。
大会では「実力のうえでも『自共対決』の時代を開こう」、これが合言葉となりました。「自共対決」といった場合、その最前線の舞台となるのは、やはり国会のたたかいであります。衆参の国会議員団が力をあわせて、「日本共産党ここにあり」の大奮闘をおこない、日本共産党国会議員団の値打ちを光らせようではありませんか(「よし」の声)。強く大きな党をつくって、さらなる日本共産党の躍進を勝ち取り、実力のうえでも「自共対決」の時代を開く国会にしていこうではありませんか。(「よし」の声、拍手)
以上をもってごあいさつといたします。がんばりましょう。(大きな拍手)