2014年1月14日(火)
子を失った 母は望む
無資格保育拡大受け 基準・条例案を発表
大阪で集会
子ども・子育て支援新制度(2015年4月開始予定)で小規模保育施設での無資格保育が拡大されることをうけて13日、「子どもの命を考える集会」が大阪市北区で開かれ、保護者や保育士ら700人が参加しました。主催は同実行委員会。
大阪、高槻、八尾の各市の事故で死亡した幼児の母親が、うつぶせ寝での放置や自治体の無責任な対応などを、悲しみと憤りの涙で報告。大阪市のラッコランド京橋園で4カ月の男児が死亡した事故では、無資格の保育士が2人で17人の乳幼児を見ていました。
大阪電気通信大学の平沼博将准教授が講演。待機児童解消を名目に進められている保育の規制緩和で、子どもたちの生活や保育・教育環境の悪化とともに、保育事故の増加も懸念されると述べ、「保育は託児ではない。保育者は子どもの命を守り、教育する専門家であり、その専門性を高める条件整備こそ喫緊の課題だ」と強調しました。
集会は、小規模保育施設の基準が市町村の条例で定められることから、全員保育士資格者とすることなど「私たちが望む小規模保育基準・学童保育条例案」を発表。各市町村や議員との懇談や、具体的提案を進めていく運動を呼びかけました。