2013年12月27日(金)
承認表明 許さない
「辺野古」埋め立て 県議ら抗議
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沖縄県の仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)知事は26日、那覇市内の知事公舎で県幹部と会議を開き、名護市辺野古(へのこ)の米軍新基地建設のための埋め立て申請を承認するとの意向を示しました。知事は27日午後の記者会見でこうした考えを表明します。
承認の意向との報を受け日本共産党など県議会野党4会派の代表は、知事公舎に出向き知事との面談を求めました。
県議らは「県民に何の説明もなく承認を表明するのは許されない。知事は議会で説明する責任がある」「基地問題に絡む安倍首相の説明はゼロ回答だ。それを『感謝する』などと言う知事の発言は青天の霹靂(へきれき)であり言語道断」と相次いで訴えました。
応対した又吉進知事公室長は「知事は療養中で会えない。埋め立て申請に対する許認可権は知事にある。表明後に議会に説明する」などと面会を拒否。県議らは「議会無視だ」と怒りをあらわにしました。
不承認を求めて連日県庁前に座り込む市民からも怒りの声がわき起こりました。
「知事の承認意向は県民へのだまし討ちだ」と怒るのは沖縄市の男性(73)。「『県外移設』公約を覆すのは許せない」と語気を強めました。
神奈川県から座り込みに参加している女性(66)は「オスプレイの飛行ルートは日本全国にまたがっている。新基地建設は絶対に認められない」と怒りを込めました。