2013年12月8日(日)
秘密保護法強行に抗議
JCJが12月集会
ひるまず真実伝える
安倍政権の危険性 メディアの責任大
日本ジャーナリスト会議(JCJ)は7日、東京都港区の明治学院大学で「JCJ12月集会・『秘密社会は何をもたらすか。』」を開きました。ジャーナリストや大学生など約110人が参加しました。
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集会では、秘密保護法の強行成立に抗議し、同法の廃止と安倍内閣退陣を要求、「ひるむことなく国民に真実を伝えていくこと」を呼びかけた「JCJ緊急声明」が紹介され、参加者は拍手で応えました。
早稲田大学の大日方(おびなた)純夫教授が「日本はどう戦争に突入したか―言論の自由を中心に」と題し講演。「戦争は国家機密とワンセット。秘密保護法の裏にあるのは軍事だと歴史は教えている」とし、「いまが開戦前夜のよう」と危機感を表明しました。
「戦争の反省と戦後のメディア―平和と人権の思想はどう反映されたか」と題して講演したメディア研究者で元日本経済新聞編集委員の松田浩さんは、現在の報道のあり方について、「ジャーナリスト自身が社会に責任を持たない異常さがある。世論操作し、ファシズム的で危険な安倍政権を誕生させてしまったメディアの責任を強く感じる」と語りました。
大日方、松田両氏と明治学院大学の吉原功名誉教授・JCJ代表委員が鼎談(ていだん)し、会場の質問などに答えました。秘密保護法について、松田さんは「新劇人やメディア人の間でこれだけ反対運動が起こったことにおどろいた。海外の意見も使って声を広げていく」とのべました。