2013年12月7日(土)
憲法じゅうりん許さない
秘密保護法案 自公が成立強行
共産党最後まで対決 仁比氏が反対討論
憲法の大原則―人権・民主主義・平和を踏みつぶす希代の違憲立法・秘密保護法案が6日深夜の参院本会議で、自民・公明の強行採決で成立しました。日ごとに、ジャーナリストや学者、俳優・映画監督など広範な国民各層から法案への批判が高まり、廃案・慎重審議を求める声が噴き上がるなかの暴挙です。民主党は秘密保護法案の討論前にいったん退席、採決には戻りました。みんな、維新は退席しました。日本共産党は最後まで自民党に対峙(たいじ)し、法案への反対を貫きました。
反対討論にたった日本共産党の仁比聡平議員は「暴挙に暴挙を重ね、安倍政権が『この世論から逃げ切った』と考えるなら、大間違いだ。追い詰められているのは安倍政権と暴走する与党だ。廃案を求める国民のたたかいはいっそう燃え盛ることになる」と指摘しました。「日本共産党はひろく国民各層と手を結んで、憲法を高くかかげ、米軍とともに海外で戦争する国に変える企てと断固としてたたかう」との決意を表明しました。
これに先立ち国家安全保障特別委員会の中川雅治委員長(自民)の問責決議案が参院本会議にかけられ、日本共産党の井上哲士議員は「強行採決の暴挙を満身の怒りを込めて抗議する」とのべました。問責決議案は与党の多数で否決されました。民主党はこの直後、本会議を退席しました。
6日、自公両党は法案の強行成立を狙い会期を2日間延長。衆参の議院運営委員会や本会議が断続的に開かれ、法案をめぐる与野党の攻防が続きました。
同日昼の参院本会議前の国会議員団総会で、日本共産党の志位和夫委員長は「安倍政権の暴走とたたかい、悪法を葬るたたかいは本会議の結果がどうなろうとも続く。その決意をもって頑張り抜きたい」と表明しました。
同日夕、民主党は内閣不信任決議案を衆院議長に提出。本会議で賛成討論にたった日本共産党の穀田恵二国対委員長は「安倍内閣の反国民的暴走を絶対に許すことはできない」とのべました。自民、公明、維新の反対多数で否決されました。