2013年12月6日(金)
公安警察の個人情報収集
秘密保護法でやりたい放題に
仁比議員批判
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日本共産党の仁比聡平議員は5日の参院国家安全保障特別委員会で、「テロ対策」として公安警察が行う、プライバシー侵害の徹底した個人情報収集活動の実態を取り上げ、「深刻な人権侵害の反省なく秘密保護法を許せば、法的根拠を得てやりたい放題の国家になる」と批判しました。
仁比氏は、2010年にインターネット上に流出した警視庁公安部の内部文書をもとに、「国際テロ対策」として東京都内在住の4万人のイスラム教徒を対象に大規模・無差別な監視活動が行われていたことを指摘。「何の犯罪も発生していないのに個人情報が丸裸にされ、尾行・監視までされる。こんな理不尽な人権侵害が許されるのか」と迫りました。
古屋圭司国家公安委員長は「公共の安全と秩序維持のため、警察は必要な情報を収集・分析している」と開き直りました。
仁比氏はモスク(礼拝所)の継続監視など思想・信条に及ぶ調査実態をあげ、秘密保護法案の「適性評価」でこのような人権侵害が行われない保証が条文のどこにあるのかと追及。森雅子法案担当相は「(公安警察の)調査は私の担当ではない。(適性評価で)必要があれば(公安警察を含む)公務所に問い合わせる」、菅義偉官房長官は「情報収集は法律の中で行われている」と答え、野放しにする姿勢に終始しました。
仁比氏は、「法案の骨格そのものが絶対に憲法原理と相いれないのは、プライバシー侵害の問題でも明らかだ」と強調しました。