2013年12月4日(水)
秘密保護法案 首相補佐官はHPで
マスコミに八つ当たり
「マスコミは、言うことがなくなったのか、虚実を混交したイメージ批判に全力を尽くしており、法案に即した議論ができなくなっています」―。
秘密保護法案の危険性を指摘する連日の報道について、礒崎陽輔首相補佐官(自民党参院議員)が自身のホームページ(1日付)で、筋違いの攻撃をしています。
礒崎氏といえば、首相官邸で同法案の仕切り役です。法案をよく知る立場にありながら「原発(情報)が秘密になることは絶対にない」など、ウソの説明を繰り返してきました。ホームページで「法律を読む素養が少しでもある人ならば、原発の情報がこれに該当しないのは、瞬時にご理解いただけるはず」とのべるなど、暴言を繰り返しています。
最近の一般紙の主な報道を見ると、法案の「秘密」の定義や「テロ」が何を指すのかあいまいな点を指摘するもの。これこそが「法案に即した議論」だと思うのですが…。
批判されるべきは、政府側です。閣僚ごとに違う内容の答弁や、日替わりでぶれる森雅子担当相など、粗さばかりが目立ちます。礒崎氏はホームページで「批判にも論理性が必要です」とのべていますが、まず自身に向けられることではないでしょうか。 (矢)