2013年11月21日(木)
秘密保護法案 国際ペンクラブ会長も反対声明
|
日本ペンクラブ(浅田次郎会長)と国際ペンクラブは20日、東京都内で共同の記者会見をおこない、国際ペンのジョン・ラルストン・サウル会長、ユージン・ショルギン副会長、マリアン・ボツフォード獄中作家委員会委員長名の秘密保護法案反対声明を発表しました。
国際ペンは1921年に設立され、世界102カ国に144のセンターを持ち、2万人以上の作家、ジャーナリスト等が参加する国際NGOです。国際ペンが、言論・表現の自由にかかわる日本政府の政策に意見表明をするのは戦後初めて。同法案への批判が海を越えて広がっています。
声明は、法案を「国にとって差し迫った必要でも、実際の秘密でも、公益を守るためのものでもない」と指摘し、「市民の情報と言論の自由を弱体化させ、自ら(政治家と官僚)に権力を集中させようとしている」と批判しています。
会見には、国際ペンから堀武昭専務理事、日本ペンからは西木正明常務理事・獄中・人権委員長、松本侑子常務理事、山田健太理事・言論表現委員長が出席。
堀氏は「9・11以後、各国の政府は情報を過度に管理しようしている。そのため作家の自由な活動が侵害されているケースもあり、この法案もそんな事態を生む」と述べました。