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2013年11月17日(日)

秘密保護法案の情報

市民に“黒塗り”で開示

隠す必要ないものまで

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写真1

写真2

 市民らが、秘密保護法案について情報公開請求をしたら、公開されたのは墨塗りだらけの文書。その後、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が同じ資料を求めたところ、墨塗りがない文書が出てきました。当初、市民に隠そうとした中身はなんだったのか―。

 情報公開請求をしたのは、NPO法人「情報公開市民センター」。昨年3月、秘密保護法案に関する「法令等協議、法令以外の協議」についての文書を求めました。

 同法案を担当する内閣情報調査室が出してきた文書は、政府側の考えを記した部分が真っ黒に塗られています(写真(1))。

 日本弁護士連合会(日弁連)が「秘密の概念は曖昧広範」などと指摘した点について、どう対応したのかが全くわかりません。

 市民センターのメンバーらは、この文書の不開示取り消しを求める裁判を起こしています。国側は争う構えです。

 ところが今月上旬、内閣情報調査室が赤嶺議員に提出した資料からは墨塗りが消えていました(写真(2))。

 隠されていた内容をみると、2011年にまとめた有識者会議の報告書に書かれたことばかり。目新しい記述は、なにもありません。

 市民センターの代表で、不開示取り消しの裁判をたたかう新海聡弁護士は「どうせ、しょうもないことを隠していると思っていたが、予想通りでした。非公開にする必要がないものをわざわざ非公開にしている。秘密保護法をつくっている人たちは“隠し癖”があるし、よほど国民の反対世論が起きることを嫌がっているのではないか」と話します。


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