2013年11月14日(木)
秘密保護法案 NSC設置法案
科学者会議声明
日本科学者会議(事務局長・米田貢中央大学教授)は11日、国家安全保障会議(日本版NSC)設置法案と秘密保護法案の上程を批判する事務局長声明を発表しました。
声明は、「特定秘密保護」によって、狭義の安全保障・軍事問題にとどまらず、宇宙、原子力、病原体をはじめさまざまな分野で「国民に開かれた自主的で民主的な教育研究の展開が支障をきたす」と問題点をあげています。
また、両法案は国民の知る権利を奪い、国会の機能を損ね、内閣の暴走にたいして主権者や立法・司法機関が歯止めをかけられなくするもので「憲法の原理と相容(い)れない」と指摘。日本が米国の戦争に参戦したり、近隣諸国と軍事力で対決する事態が、現実の懸念となるとしています。
さらに「安全保障政策は科学的検討・批判が許されなくなることを意味する。これは、近代国家として許されない」として、平和で持続可能な社会の構築をめざず立場から、両法案を厳しく批判し廃案を求めています。