2013年10月22日(火)
海自いじめ事件口頭弁論
告発者が証言へ
東京高裁
海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の1等海士(21)=当時=が2004年に自殺したのは上司によるいじめが原因として、両親が国と元上司を相手取り、損害賠償を求めている控訴審の口頭弁論(第14回)が21日、東京高裁(鈴木健太裁判長)でありました。
冒頭、鈴木裁判長は、自衛隊の内部での文書隠しを告発した法務担当3佐、元海上自衛隊横須賀地方総監部の法務担当ら2人(いずれも当時)を証人採用すると言明しました。
証拠隠しをめぐって一審の国側の指定代理人同士の証人調べは異例で、3佐の証言を裁判所がどう評価するのかは判決に大きく影響するものといえます。
控訴人の母親が報告集会で「27日が息子の命日です。9年間、緊張の連続でした。引き続き私たちを支えてください」と訴えました。
証人尋問は12月11日午後3時、16日午後2時からそれぞれ行われ、来年1月27日の最終弁論で結審する見通しです。