2013年10月6日(日)
学童保育 もっと
待機児潜在40万人 急がれる量質拡充
全国研究集会岡山で始まる
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「つながれ あっ晴れ! 学童保育!!」をテーマに、第48回全国学童保育研究集会が5日、2日間の日程で岡山市で始まり4436人が参加しました。
全体会では、冒頭、県内の学童保育に入所する子どもたち420人が歌や踊りを披露しました。
全国学童保育連絡協議会の木田保男会長が基調報告。今年5月1日現在、全国の学童保育は2万1635カ所、入所児童数は約89万人で、この1年間で施設数も入所児童数も増え、過去最高の数となっています。しかし、潜在的な待機児童は40万人以上と推測されます。学童保育の設置・運営基準を定め、指導員の働く条件を改善するなど、公的責任による学童保育の量的・質的拡充が急がれると語りました。
特別報告で、岡山市の学童保育、福田にこにこクラブの指導員、藤田まりさんが、20年の自らの経験のなかで心に残った子どもたちの事例を話し、どんな子も安心して過ごせる学童保育が必要だと語りました。
被災地の指導員、岩手県大船渡市の久保田涼子さん、宮城県気仙沼市の菅野勝美さん、福島県いわき市の猪狩利江さんが、東日本大震災後の学童保育の状況をそれぞれ報告。「ガイドライン(指針)に沿った学童保育があることが子どもの安全につながる」「復興にはまだ時間がかかるが、がんばりたい」と語りました。
子ども家庭教育フォーラム代表、富田富士也さんが記念講演しました。
岡山市から参加した母親は「4人の子どもたちは学童保育でいろんな経験をして成長しました」と学童保育の大切さを語りました。