2013年9月15日(日)
集団的自衛権 公明代表、テレビで突っ込まれる
選挙中反対いまは「…」
公明党の山口那津男代表は13日夜放送のテレビ朝日系番組「報道ステーション」に出演し、これまでの政府の憲法解釈を変え集団的自衛権の行使を容認しようとする安倍内閣の動きについて、質問に答えました。集団的自衛権とは、憲法9条の歯止めをなくし、海外での武力行使を可能にするためのもの。
山口氏は、集団的自衛権の行使について憲法上許されないとしてきた政府解釈について「(これを)支持、是認してきたから、われわれから積極的に変えるべきだということには至っていない」との姿勢も示しましたが、最後まで「反対」とは表明しませんでした。一方で、「変えるべきだというのであれば、なぜ変えるか、どのように変えるのか、変えた影響がどう及んでいくのか慎重にしっかり議論していくべきだ」と述べました。
これに対してキャスターの古舘伊知郎氏が「選挙のときは『断固反対』と主張していた」とただすと、「これは1回だけ(民放)番組でそういう表現を使ったが、当時は国民が集団的自衛権といっても何のことかよくわからないから、関心を持っていただこうとあえて申しあげた」などと弁明。さらに古舘氏が「街頭でもそう言っていた」と指摘すると、言葉を詰まらせながら「どうだったっけ。わかりません」と口を濁しました。
山口氏は、「結論については予断を持たない」としつつ、「与党だから最初から接点がないような議論をするのでは、国民も同盟国も不安になる。政府と合意をつくれるかどうかという姿勢を見失わないで議論は進める」と述べました。
古舘氏は「(公明党は)ブレーキと思っていたが、今はエンジンブレーキだ」と指摘しました。山口氏は同日早朝に訪問先の米国から帰国しました。