2013年9月10日(火)
関東大震災・亀戸事件90年追悼会
歴史学び平和へ共に
東京・江東
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亀戸(かめいど)事件90周年追悼会(実行委員会主催)が8日、「亀戸事件犠牲者之碑」が建つ東京都江東区の赤門浄心寺で行われ、約70人が参加しました。
あいさつに立った東巨剛(ひがし・ひろたか)実行委員長は、時の天皇制政府が関東大震災の混乱に乗じて6千人を超える朝鮮人や中国人を虐殺したうえ、川合義虎(かわい・よしとら)ら青年10人を虐殺したことを指摘。「こんなに理不尽なことはない。殺された青年たちの悔しさと無念を思い、腹から怒りを覚える」とのべ、安倍内閣の下で改憲が狙われる今、「戦争とファシズムの道を二度と許さない誓いを新たにしたい」と語りました。
浄心寺住職が犠牲者を悼み読経した後、日本共産党の畔上(あぜがみ)三和子都議、日本民主青年同盟の林竜二郎副委員長、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟中央本部の山崎元副会長、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式実行委員会の河野浩日朝協会東京都連合会理事がそれぞれ追悼のことばをのべました。
民青同盟が創立90年を迎えたことに触れた林氏は、「先輩たちの歴史を胸に刻みながら、多くの青年たちと手を取り合い、未来を勝ち取る運動を進めていきたい」と述べました。
天皇制政府により拷問虐殺された小林多喜二が亀戸事件に影響を受けていたことを紹介した山崎氏は、犠牲者の志を継いで民主主義の実現へ力を尽くす決意を語りました。河野氏は「歴史から学び、北東アジアの平和のために多くの人たちと手を携えていきたい」と語りました。
閉会後、参加者は「犠牲者之碑」に献花しました。
亀戸事件 関東大震災の直後の1923年9月3日、被災者の救援に当たっていた日本共産青年同盟(日本民主青年同盟の前身)初代委員長だった川合義虎や南葛地域(現在の東京都江東区・墨田区)の労働組合青年幹部ら10人が、亀戸警察に検挙され、軍隊により虐殺された弾圧事件。