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2013年9月2日(月)

「朝鮮人虐殺の歴史 伝えたい」

関東大震災90年で追悼式典 東京・墨田

真実広め平和に尽力

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(写真)追悼式で「鎮魂の舞」を踊る金順子さん=1日、東京都墨田区

 10万人以上の死者・行方不明者を出した1923年9月1日の関東大震災。直後の混乱の中、天皇制政府と反動勢力が「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などの流言を広め、警察や軍隊、民衆らでつくる自警団などの手で罪のない朝鮮人、中国人が虐殺され、さらには青年・労働運動家も殺された亀戸事件も起きました。

 震災から90周年を迎えた1日、東京都墨田区の横網町公園内にある追悼碑の前で式典が行われました。韓国無形文化財の舞踊家、金順子さんが「鎮魂の舞」を披露しました。

 開会のあいさつに立った日朝協会東京都連合会の吉田博徳会長は、改憲を狙う安倍内閣の動向に触れながら「90年前の事件は、いまと無関係ではない。真実を広く伝え、北東アジアの平和に尽力したい」と語りました。

 朝鮮総連東京都本部の任京周・国際部長は「碑を建立し、守ってきてくださった方々に感謝します」と話しました。高校授業料無償化制度から朝鮮学校を除外している問題や、民族排外主義を助長するヘイトスピーチが行われていることをあげ、「民族差別、人権蹂躙(じゅうりん)が続いています。生き証人が亡くなっていくなかで、意図的に歴史を歪曲(わいきょく)する動きがある」と日本政府を批判しました。

 日本共産党の畔上三和子都議は、東京都教育委員会が都立高校の副読本で虐殺事件にかかわる記述を「虐殺」から「命を奪われた」と変更したことについて、「加害の事実を消し去り、ゆがんだ歴史認識を広げようという動きは看過できない」と述べました。

 初めて参加した中野区在住の女性(38)は「碑の建立に尽力した方の話を聞き、大事に守っていかなくてはと思いました。歴史の真実を学び、自分のこととして考えていきたい」と語りました。


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