2013年8月7日(水)
麻生氏ナチス肯定発言の集中審議
野党が改めて求める
与野党の国対委員長会談が6日、国会内で開かれました。野党側が要求した、麻生太郎副総理の「ナチス肯定発言」に関する予算委員会での集中審議について、自公両党は麻生氏本人が発言について「遺憾と撤回」を表明したことで「一応の決着をみた」として、拒否しました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は、ナチスが政権をとった後、国会議事堂放火事件をおこし、共産党などを非合法化するなど“暴力と弾圧”のもとでワイマール憲法を機能停止に追い込んだ歴史的事実を説明。「こうした手口に学べということはナチズム肯定そのものだ」と発言の重大性を指摘し、自公両党がこれをどう評価しているのかただしました。自民党の鴨下一郎国対委員長は、「発言内容について価値判断する立場にない」と述べました。
穀田氏は、今国会での審議を引き続き追求しつつ、閉会中審査での集中審議を求める立場を表明。民主党も「重要な国際問題だ」として閉会中審査を要求。維新は「釈明になっていない」、みんなの党は「放置すれば国際社会にナチズムを支持しているとの間違ったメッセージを送ることになる」と述べ、与党側の対応を批判しました。鴨下氏は「厳しい意見は受けとめ、今後の行動を考えたい」と述べるにとどめました。