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2013年8月2日(金)

麻生氏のナチス肯定発言 内外から批判

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 麻生太郎副総理・財務相が改憲に絡んでナチス政権の「手口に学んだらどうかね」と発言した問題で、国内外から批判が相次ぎ、1日、麻生氏は発言を「撤回したい」と談話を発表しました。菅義偉官房長官は同日の記者会見で、「安倍内閣はナチス政権を肯定的にとらえるようなことは断じてない」と弁明に追われました。


 麻生氏の発言は、7月29日に都内での講演で「ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかね」と述べたもの。発言「撤回」は早期の火消しが狙い。

 米国のユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・ロサンゼルス)は、“麻生発言”への批判声明を発表。「一体どのような手法が学ぶに値するのか。民主主義をひそかに機能不全にすることか」とただしています。

 朝鮮日報は7月31日付で「ナチス式の憲法改正に言及した日本の極右政治家」との社説を掲載。韓国外務省や中国外務省も、日本の侵略戦争と植民地支配と関連づけて批判しました。

 麻生氏は発言について、「真意と異なり誤解を招いた」とし、ナチスの例は「悪しき例」としてあげたもので「否定的にとらえていることは発言全体から明らか」と釈明しました。しかし、発言は“ナチスの手口”に学ぶことをすすめているように、「否定的にとらえている」とはいえません。菅氏は記者会見で、「誤解を招いている」と麻生氏に進言したことを明かしました。


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