2013年6月4日(火)
F15訓練再開に抗議
米軍と政府に三市町連絡協
沖縄
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沖縄本島沖で米空軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が墜落、原因究明もないまま訓練再開を強行した問題で、嘉手納町、沖縄市、北谷(ちゃたん)町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(会長・當山宏嘉手納町長)は3日、在沖米軍と日本政府に抗議、事故原因の究明・公表とその間の飛行禁止を強く求めました。
沖縄市長の東門美津子副会長によると、嘉手納基地第18航空団への抗議で「『騒音で赤ちゃんが眠れない』との声が寄せられている」と訴えたところ、ジェイムズ・ヘッカー司令官は「F15墜落で、住民はいつもより感覚が敏感になっている」などと放言しました。
沖縄防衛局の武田博史局長は「米軍は徹底点検で安全確保は完了している」と回答。當山会長は「住民の命が最優先だ。日米安保のために何をやってもいいのか。原因究明なく安全確保などあり得ない」と非難しました。
同日、県漁業協同組合連合会(國吉眞孝会長)と県漁業協同組合長会(古波蔵廣会長)は、マグロやソデイカ漁の盛んな水域へのF15墜落で「漁業活動が大きく損なわれた」と米軍に抗議。國吉会長によると、同基地第18航空団のクリストファー・アンダーソン広報局長は、訓練中止の申し入れを拒否、燃料流出による被害調査についても「日本政府から要請がない」と述べ、応じない姿勢を示しました。