2013年5月28日(火)
ヘリ着陸帯建設中止を
市田氏 やんばるの森は貴重
参院環境委
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日本共産党の市田忠義書記局長は23日の参院環境委員会で、絶滅危ぐ種の宝庫として知られる沖縄本島北部の「やんばるの森」での米軍ヘリコプター着陸帯など新基地建設を厳しく批判し、建設計画を中止させるべきだと主張しました。
石原伸晃環境相は「開発を行おうとする者の責任で良質な環境の保全に最大限留意するというのが基本だ」と述べ、建設に異を唱えない姿勢に終始しました。
市田氏は、日本植物分類学会や日本爬虫(はちゅう)類両生類学会、日本鳥学会など多くの多様な学会が建設反対、全面見直しの意見書を提出していると指摘。国際自然保護連合の世界自然保護会議も2000年と04年にノグチゲラ、ヤンバルクイナの生育場所の保全を日米両政府に勧告するなど、保護を求める声が世界に広がっていることを明らかにし、環境省として保全に責任を果たすよう求めました。
さらに市田氏は、オスプレイ配備が明らかになった東村長が反対し、仲井真弘多県知事が環境影響調査の再実施を求めていることを挙げ、同省がやんばる一帯の環境影響調査を行うべきだと主張。石原氏は国立公園指定や世界遺産候補の「絞り込み」にともなって「そういうこと(調査実施)も考えられる」と述べました。