2013年5月24日(金)
認可園署名は継続
東京世田谷 陳情の父母ら区議会傍聴
共産党「採択を」
東京都世田谷区議会の福祉保健常任委員会で23日、公的保育・福祉を守る世田谷実行員会が提出した「認可保育園の増設と世田谷の保育の質を守ることを求める」陳情の審査が行われました。
陳情は▽社会福祉法人による認可保育園と区立保育園の増設▽面積基準の維持―など5項目の実現を求めるもの。同日までに賛同署名1万8113人分を提出しました。
保護者と私立の保育士らが趣旨を説明しました。区立保育園に2人の子どもを預ける女性(40)は、認可保育所を6年で38カ所増やした区の姿勢を評価しながらも、友人の子どもが入れていないと話し、「命を預かる保育を企業のもうけの手段にしないでほしい。安心して預けられる認可保育園増設に党派を超えてとりくんでほしい」と訴えました。
日本共産党の村田義則議員は陳情の採択を主張しましたが、「会派の中に認可を増やすことに反対の者もいる」(自民党)など多数決で継続審査となりました。
乳児を抱いた母親ら40人が別室で傍聴しました。自民党議員の「なぜ選挙前に署名を提出するのか。名簿づくりのためか。選挙後に出し直して」という質問にあきれる声があがりました。
0歳の下の子を7月から無認可保育所に預ける予定の女性(36)は「予算がないという議員もいたが、子どもへの予算は第一に確保してほしい」と話しました。