2013年5月18日(土)
自衛隊に「海兵隊機能」
自民党 「防衛大綱」見直し提言案
水陸両用車・オスプレイ導入
自民党は17日の国防関係会議で、年内に行われる「防衛計画の大綱」見直しに向けた提言案を示しました。5月中に正式決定する考えです。
この中で、自衛隊に「海兵隊的機能」を付与するため、水陸両用車や垂直離着陸機オスプレイを配備した「水陸両用部隊」の創設を提案しました。他国への侵略=“殴りこみ”を主任務とする米海兵隊をモデルにして自衛隊の侵略的変質を図る狙いです。
提言案は、「具体的な提言」の冒頭に「自主憲法制定と『国防軍』の設置」を明記。集団的自衛権の行使などを盛り込んだ「国家安全保障基本法の制定」を示し、憲法9条改悪と一体の内容になっています。
その上で、巡航ミサイルなどを念頭に、“敵基地攻撃能力”の保持について「検討を開始し、速やかに結論を得る」と明記しました。また、▽陸上自衛隊「陸上総隊」の創設▽自衛隊の定員拡充▽軍事費増額▽海外派兵恒久法▽武器輸出の促進▽普天間基地の辺野古「移設」▽国家安全保障会議(NSC)創設と併せた「秘密保護法」制定―なども示しています。
防衛計画の大綱 日本の軍事政策の基本指針。安全保障会議を経て閣議で決定する。最初の大綱は1976年に決定され、現在、5回目の見直し作業中。5年間の軍事力整備計画である「中期防衛力整備計画」も併せて決定される。