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2013年4月14日(日)

オスプレイ合意違反を正当化

“基地外での転換モードは当然”

米海兵隊

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写真

(写真)オスプレイによる海兵隊員のつり下げ訓練=3月28日、沖縄本島の北部訓練場(日本共産党北部地区委員長の宮里昇氏撮影)

 沖縄の普天間基地(宜野湾市)に配備された新型輸送機MV22オスプレイが「垂直離着陸モードでの飛行は基地内に限る」などとした日米合意に違反した飛行を常態化させている問題で、在沖縄米海兵隊が合意違反を正当化する見解を示していることが分かりました。

 見解は、民間シンクタンク「平和・安全保障研究所」(理事長=西原正・元防衛大学校長)に寄せられたもの。同研究所がホームページ上で公開しています。

 見解は、垂直離着陸モードや転換モード(別項)での飛行について「我々がなぜそれを普天間の飛行経路上や外側で行うかに関しては多くの議論がなされてきた」と述べ、基地外で行っていることを認めています。

 その上で、着陸時の固定翼モードから垂直離着陸モードへの転換について「この転換作業を滑走路の直近まで保留すると、固定翼機の急激な速度低下と同様、機体と乗員を危険にさらす」と指摘。「(転換は)着陸地点から、一定の時間と距離をおいて起こらなければならない」とし、モード転換を基地外で行うのは当然だという姿勢を示しています。

 オスプレイに関する日米合同委員会合意(昨年9月)は「運用上必要な場合を除き、…通常、米軍の施設及び区域内においてのみ垂直離着陸モードで飛行し、転換モードで飛行する時間をできる限り限定する」としています。

 この合意は、オスプレイの垂直離着陸モードや転換モードでの飛行が不安定で危険だという、国民の不安、批判に応えたもののはずです。しかし、これが「機体と乗員に危険」というのなら、なぜこうした合意を結んだのかが問われます。

 見解は、転換モードは着陸時以外にも、離陸や点検飛行、海兵隊員などの機外つり下げ訓練の際にも行われるとしています。米軍がこれらのケースすべてを、日米合意でいう「運用上必要な場合」として例外扱いするのであれば、もともと合意が有名無実なものとして結ばれたことになります。


 オスプレイの飛行モード ナセル(回転翼が取り付けられているエンジン収納筒)を水平にしているのが固定翼モード、ナセルを傾けている状態が転換モード、ナセルをほぼ垂直の常態にしているのが垂直離着陸モードです。


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