2013年4月2日(火)
米軍「Xバンドレーダー」配備問題
強力電波 漁業に心配
井上議員ら京都・京丹後調査 3自治体と懇談
米軍がミサイルを追尾する高性能レーダー「Xバンドレーダー」を京都府京丹後市に配備しようとしている問題で、日本共産党の井上さとし参院議員、倉林明子参院京都選挙区予定候補(京都市議)らは1日、京丹後市など周辺の3自治体で首長らと懇談し、配備先である航空自衛隊経ケ岬分屯基地を訪問しました。
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宮津市の井上正嗣市長は、配置される米軍関係者(160人規模)による治安の問題、レーダーが発する電波が漁業にどう影響するかなどに懸念を示し、「市民の安心、安全を考えながら対応したい」と話しました。
京丹後市の大村隆副市長は、レーダーが先制攻撃される問題や米兵らによる事件・事故への不安、ドクターヘリ飛行への影響が出されていることを述べ、「具体的な配備地や住居がどこかなど、正確な情報がわからない」と語りました。
伊根町の小西俊朗副町長は、レーダーの照射方向に浦島漁場が入り、電波を使う漁業者から影響がないか不安の声が出されていることに触れ、「突然の報道で驚いた。まずは情報収集の段階です」と話しました。
井上議員は、各訪問先で「アメリカの先制攻撃の前線基地にしてはいけない。軍事的対応では緊張を高めるだけです。憲法9条を持つ国にふさわしい対応が求められます」と語りました。
日本共産党の光永敦彦府議、吉田さゆみ京都5区国政委員長、京丹後市議、宮津市議、伊根町議らが参加しました。
Xバンドレーダー 弾道ミサイルの探知・追尾を行うもので、「ミサイル防衛」システムの一つを構成。現在、青森県つがる市の米軍車力基地に配備されています。強力な電波を発するため、半径6キロが飛行禁止区域に指定されています。日米首脳会談(2月22日)で安倍首相とオバマ米大統領が同レーダーの追加配備に合意し、配備先を京丹後市経ケ岬に決定。近畿で米軍基地建設計画は初めてです。
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