2013年3月13日(水)
森田千葉県知事 外資系企業の違法献金
480万円返還 説明はうそ?
収支報告書では980万円
外資系企業から受けた違法献金のうち480万円を返還したと説明していた千葉県の森田健作知事が、実際には980万円を返還していたことが12日、本紙の取材で明らかになりました。これまでの説明は何だったのか―。
違法献金をしていたのは大手ディスカウント店「ドン・キホーテ」。同社は森田氏が支部長を務めていた「自民党東京都衆議院選挙区第二支部」(2009年7月解散)に対し、04年から09年2月までに計2760万円を献金していました。(表参照)
同社は05年から06年にかけて外国人や外国法人の持ち株比率が50%を超えており、その時期の1010万円の献金は、外国人・外国法人の寄付を禁じた政治資金規正法(旧規定)に違反していました。
この疑惑は本紙09年3月27日付で報じ、大きな問題になりました。
これに対して、森田氏は09年4月の記者会見で、「道義的見地」から同社に480万円を返還したと弁明。同年6月の県議会本会議でも、日本共産党の小松実議員の追及に、「4月15日に銀行振り込みで返還した」と答弁していました。
ところが、本紙が自民党支部の収支報告書を調べたところ、説明のあった4月15日に480万円を返還する前月の3月26日に500万円を返還していたことがわかりました。森田氏はこの500万円の返還については説明していません。
森田知事をめぐっては福島原発事故を起こした東京電力と深い関係にあることや、自民党支部を受け皿に2億円余の企業・団体献金を受けていたことが本紙報道で判明。千葉県知事選(17日投票)では「政治とカネ」問題が争点に浮上しています。
金権疑惑の人物に県政は託せない
日本共産党の小松実県議の話 森田知事は外資系企業からの違法献金について、480万円を返還したと記者会見で述べていました。私は前回知事選直後の県議会で、「返還したというなら証拠書類をきちんと公表せよ」と迫りましたが、いまだに明らかにしていません。しかも今回、返還は980万円だったことが明らかになりました。返還の証拠も示さず、金額もいいかげん。金権疑惑に反省もなく事実に蓋(ふた)をし、居直る人物に、県政は託せません。
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