2013年3月1日(金)
認可園で待機児解消を
東京・足立でも異議申し立て
希望しても認可保育園に入れない問題で、東京都杉並区に続き、足立区の保護者が28日、区に対し、認可保育園の保育を受ける権利や、子育て世代のニーズに沿った適切な対策を講じようとしていないと、行政不服審査法にもとづく異議申し立てを行いました。
区民の運動で、今後3年間で認可保育園が5園増設されることになりましたが、計画的な増設を長年拒否してきたために、需要に追い付かず、4月入園募集枠に3740人が申し込み、1278人(27日時点)が入れませんでした。
母親らは▽認可保育園の抜本的な増設▽緊急対策としてさまざまな保育サービスを速やかに整備し、アレルギーや発達支援などの子どもの受け入れ支援を促進すること―などを求めました。
区は、認可保育園の区財政への負担や児童数の減少予測などをあげ、さらなる認可保育園の増設には消極的です。
代表して要望書を渡した女性(33)は「認可保育園に入所できるかどうか不安に思っている子育て世代の気持ちを軽んじていることは我慢なりません」と訴えました。
日本共産党区議団は、認可保育園をいま必要としている子が入れるよう保障すべきだと主張。ぬかが和子幹事長は「足立区の予算規模は、23区内でも上位です。今年度末でも約1000億円の基金があります。やる気になれば国の補助も使い、認可保育園を増設できます」と話しています。