2013年2月23日(土)
福島第1公開
“「赤旗」排除の考えない”
東電会見 「今後、取材の機会検討」
東京電力は22日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)を報道関係者向けに公開するに当たって、「しんぶん赤旗」の取材を認めないとしていた問題で、「『赤旗』を排除する考えは全くない」「今後、取材できる機会を検討したい」との考えを明らかにしました。同日の定例記者会見で、本紙記者の質問に答えました。
東電は20日、3月1日に福島第1原発を報道関係者に公開すると発表しました。しかし、大手メディアや一部のインターネットメディアなどを選別して受け付け、以前から取材を申し入れていた「しんぶん赤旗」を排除する姿勢を示しました。
本紙記者は「福島第1原発の現状を広く国民に知らせる目的で公開するのであれば、『しんぶん赤旗』の記者を取材させないのはおかしい」として、取材させるよう求めました。
これにたいし、東電は20日の会見での説明を訂正はしないとしたうえで、「『赤旗』を排除する考えは全くない」「今回取材に参加できないメディアについては、できるだけ早い時期に取材の機会を設けられるよう検討したい」と答えました。
会見に出席していたほかの記者からも「『赤旗』にも取材のチャンスを保障しないと理不尽ではないか」という意見が出ました。
この問題では、「東電に抗議した」という電話が赤旗編集局に相次ぎました。