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2013年1月11日(金)

河野・村山両談話、「堅持が日米の国益」

米モチヅキ教授、安倍政権に注文

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 「知日派」として知られる米ジョージ・ワシントン大のマイク・モチヅキ教授は10日、国会内で開かれたシンポジウムに出席し、安倍政権が見直しの動きを見せている「慰安婦」問題での「河野官房長官談話」と日本の植民地支配についての「村山首相談話」について、「日本とアメリカの国益、そして東アジアの繁栄のためにも堅持すべきだ」との見解を示しました。

 モチヅキ氏は、米紙ニューヨーク・タイムズや英紙エコノミストが昨年の総選挙を受けて発足した安倍政権が歴史認識の見直しをするのでないかと警戒を示していると指摘。「とりわけ、『従軍慰安婦』への謝罪をした『河野談話』と日本の戦争責任を認めた『村山談話』を見直すのではとの警戒が強い」と述べました。

 その上で、「過去に日本が東アジアで起こした悲劇を見直すことで、初めて東アジアの明るい未来が開ける」と訴えました。

 沖縄の普天間基地問題でモチヅキ氏は「辺野古移設は実現性に乏しい」と指摘。「実現不可能な計画に時間と労力を費やすべきではない」として、在沖縄海兵隊の米本土への撤退を求めました。

 シンポジウムの主催は今夏の発足をめざす「ニュー・ディプロマシー・イニシアチブ」設立準備委員会。


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