2013年1月11日(金)
オスプレイ調査費計上
概算要求 自衛隊への配備視野に
防衛省
防衛省が2013年度予算の概算要求に、米軍の垂直離着陸機オスプレイを念頭に、開発・運用に関する調査研究費800万円を盛り込んでいることが、10日までに分かりました。
「構造的欠陥機」として安全性に批判が集中するオスプレイを自衛隊へあえて導入することで、県をあげて反対する沖縄への配備を既成事実化する狙いがあるとみられます。
予算は「諸外国におけるティルト・ローター機の開発・運用等に関する調査研究」として計上。ティルト・ローター機とは、プロペラの角度を変えることで離着陸はヘリのように、上昇後は飛行機として飛ぶ航空機で、実用化されているものは米軍のオスプレイしかありません。
オスプレイは開発段階から墜落事故が相次ぎ、日本に強行配備された昨年も2回の墜落事故を起こしています。従来のヘリと比べて飛行速度が速く航続距離も長いため、「南西諸島防衛」などを念頭に自衛隊への導入を求める意見が野田政権時から出ていました。
しかし、同機から発生する強烈な吹きおろしの風のため、災害時の救援には使えないうえ、1機100億円程度と高額で、導入されれば軍事費増は避けられません。