2013年1月10日(木)
在日本大韓民国民団新年会での
志位委員長の祝辞
日本共産党の志位和夫委員長が9日、在日本大韓民国民団の新年会で述べた祝辞(要旨)は、次のとおりです。
セヘボクマニパドゥセヨ(拍手)。あけましておめでとうございます。
昨年12月の韓国大統領選挙では、朴槿恵(パク・クネ)候補が第18代大統領に選出されました。私も祝辞をお送りしましたが、朴大統領のもとで日韓関係が新しい友好関係を深めることを心から願い、また北東アジアの平和と繁栄が進むことを心から願い、私自身も日韓議員連盟の副会長としても力を尽くしたい、その決意をまず申し上げたいと思います。(拍手)
日本と韓国の両国民の友好関係を考えた場合に、私は日本側の姿勢としては、歴史に誠実に向き合うことが何よりも大切ではないかと考えております。(「おーっ」の声、拍手)
歴史というのは決してつくりかえることのできないものです。しかし、向き合うことはできます。自らの歴史に向き合い、誤りはきちんと認め、そして清算を行う。これをしっかりやってこそ、末永く日韓国民の友情が保たれるのではないかというのが、私の確信でございます。(拍手)
いま、日韓両国間には難しい懸案問題も存在していますが、そういう問題を解決するうえでも、歴史問題で誠実な解決をはかる姿勢をとることが前提になる。そのことが、冷静な外交交渉による解決を促すのではないかと考えております。
そういう立場に立って、私たちは両国の関係の発展のために力を尽くす決意を申し上げたいと思います。
最後に、永住外国人の地方参政権の問題について述べたいと思います。
今年は、大阪の岸和田市議会で、日本で初めて地方参政権の付与を求める意見書が全会一致で可決されてから、ちょうど20年にあたる年です。この問題は、超党派で力を合わせて、実るようにがんばりたいということを申し上げまして、私からのごあいさつといたします。
カムサハムニダ(ありがとうございます)。(大きな拍手)