2012年12月21日(金)
司法修習給費制復活して
新人弁護士会見 “600万借金でスタート”
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1年間の司法修習を19日に終えたばかりの新人弁護士や弁護士登録予定者らが20日、全国5カ所で会見を開き、修習中の生活費などを国が支給する給費制の復活を訴えました。
会見を行ったのは、給費制廃止後の2011年11月から修習がはじまった新65期司法修習の修了者です。国が修習生に生活費を貸す貸与制移行後、初の修習生となります。
最高裁判所によると、新65期修習生2001人のうち、1744人が貸与制を利用していました。
東京の会見では、緒方蘭弁護士が「軽々しく後輩に法律家を勧められないのが実情です。貸与制で借りる300万円と司法試験合格までの300万円ほどの奨学金で計600万円もの借金を修了者はスタートで背負っている」とのべました。同席した新人弁護士らも経済的負担の重さや就職難など自らの経験を訴えました。
会見では、声明を発表し、来年1月に開催予定の政府の「法曹養成制度検討会議」が給費制の復活を結論とするよう求めています。札幌市や福島市、大阪市や福岡市でも同日、会見を行いました。