2012年8月26日(日)
子育て 原発ゼロ 消費税 多彩に学び語り合う
日本母親大会はじまる
女性の願いを出発点に話し合い、連帯しようと、第58回日本母親大会が新潟市で25日から2日間の日程で始まりました。1日目は、34のテーマの分科会やシンポジウムで討論し、学びあいました。参加者は6500人を超え、会場はどこもあふれるほど。分科会「パパ・ママあつまれ、子育ての悩みを語りあおう!」は200人超の親子連れでにぎわいました。
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柏崎刈羽原発(柏崎市)があり、福島県からの避難者を大勢受け入れている新潟県ということもあり、原発や放射能にかんする分科会は特に注目が集まりました。
「原発・放射能汚染から子どもを守ろう」には400人以上が参加。助言者の菅谷昭氏(長野県松本市長・医師)が、チェルノブイリ原発事故後の医療支援活動に参加した経験をもとに、▽除染作業の困難さ▽外部被ばくと内部被ばくの長期的な影響▽防護の自己管理―などについて話しました。
65歳の母親と1歳半の娘と参加した福島県郡山市の女性(37)は、「『外に布団干してる?』『洗濯物は?』と友達と確認しながら放射能汚染を避ける毎日で、とても勉強になりました。早く安心して暮らせるようになりたい」と話しました。
「原発ゼロの日本をめざして」には350人が参加。「大飯原発再稼働反対の運動が全国にひろがり、とても励まされた。今は運転停止と原発ゼロをめざし頑張っている」(福井県)、「官邸前抗議行動に勇気づけられ、民主党県連を包囲して再稼働やめろと訴える行動に毎週取り組んでいる」(新潟県)など、各地から発言があいつぎました。
消費税、環太平洋連携協定(TPP)といったテーマにも注目が集まりました。静岡県浜松市で建築業にたずさわる女性は「お得意先を180軒回って、消費税増税反対署名を手渡したら、郵送で3割も戻ってきた。6割の国民の反対に依拠して、目に見える活動をすすめたい」と話していました。
26日は、全体会が開かれます。