2012年8月25日(土)
C130低空飛行情報提供を
塩川議員 防衛省に求める
米軍横田基地
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米空軍横田基地(東京・多摩地域の5市1町)所属の輸送機が関東平野で低空飛行訓練を実施している問題で、日本共産党の塩川鉄也衆院議員は24日、防衛省に住民に情報提供するよう求めました。
関東平野と周辺は、横田、厚木、入間など米軍や自衛隊の飛行場が多く、民間の小型機が使用する飛行場なども十数カ所に及び、低高度を飛行する米軍、自衛隊の輸送機やヘリコプター、民間の小型機・ヘリの飛行が錯綜(さくそう)しています。
横田基地では、米空軍第374輸送航空団が、日本の民間小型機所有者やパイロットと過去3回(2010年1、3月、11年9月)、「関東平野空中衝突防止会議」を開催。米軍は、所属するC130輸送機が、西は南アルプス周辺、東は茨城県上空、南は伊豆半島、北は群馬、栃木県上空までの広い範囲を低高度(地上からで約150〜1500メートル)の編隊による有視界飛行訓練の空域としていることを明らかにしています。
防衛省担当者は、民間の小型機が多数横田基地に飛来した第2、3回の会議については、基地周辺にも影響があるとして、関係自治体に情報提供したとしました。
しかし、米軍からの空域の説明など、会議の内容については「承知していない」と答えました。
塩川議員は、米軍が会議で示した空域の資料の提出を改めて求め「頭の上を米軍機が飛んでいるのに住民には何も知らされていない。小型機のパイロットに周知したものと同じものを住民にもきちんと提供すべきだ」と求めました。