2012年8月23日(木)
公債法案 衆院通過狙う
政府・民主「与党単独でも」
野田政権は22日の政府・民主三役会議で赤字国債発行の特例公債法案について、与党単独でも衆院を通過させる方針を確認しました。自民党が来週中にも参院に問責決議案提出を狙うなか、民主党は定数80削減をねらう選挙制度改革関連法案、原発再稼働のための原子力規制委員会人事と併せ、終盤国会の「三つの重要課題」(輿石東幹事長)を強行する姿勢を強めています。
輿石幹事長は党参院議員総会で、会期末までに「選挙制度改革法案や公債法案などをやりぬかなければならない」と強調。樽床伸二幹事長代行は三役会議後記者団に「衆院議員の定数を削減してはいけないのか」などと述べ、民意を削る定数削減法案などの強行を正当化しました。
城島光力国対委員長は選挙制度法案の審議入り強行について「自民党にお付き合いしている余裕はない」と強調。公債法案についても自民党が解散の確約を条件にしていることをあげ、「それでは協議は整わない。粛々と審議して参院に送らせていただく」とのべ、与党単独でも衆院を通過させる考えを強調しました。