2012年8月12日(日)
「消費税増税は暴挙」
テレビ出演の山下氏が批判
日本共産党の山下芳生参院議員は10日放送のTOKYOMX「ゴールデンアワー」に出演し、どの世論調査でも過半数が消費税増税に反対であるにもかかわらず、民主、自民、公明3党が密室談合で決めて増税法案を可決させたことを「暴挙だ」と批判。民主党の公約違反であると同時に、自公がその片棒を担ったことに「怒りがいっぱいだ」と発言しました。
山下氏はまた「法案は通ったが増税実施までには衆院選と参院選がある。増税連合に厳しい審判を下し、廃止法案を通せるような新しい国会をつくりたい」と述べました。
これに対し司会の徳光正行氏は「国民の多くは選挙を望んでいる。我慢も限界だと思う」と話しました。
山下氏は、政府は増収分13・5兆円を全額社会保障に使うといいながら、民自公3党の修正で7兆円が防災を理由に高速道路や新幹線建設などの公共事業にあてられようとしていることを説明。視聴者からは「災害対策は必要だが、新幹線、高速道路ってどこが災害対策なの」と疑問の声が寄せられました。
山下氏はさらに「民自公は消費税増税のほかに道があることをまじめに考えていない。税金と言えば、所得税も法人税もある」と強調。共同通信社解説委員の龍野建一氏が「経団連が法人税を安くしろと強く働きかける」と指摘し、山下氏が、消費税導入後の消費税収額と同じ期間の法人税の減収額がほぼ同じことをあげて「そっくりおきかえられている」と紹介すると、他の出演者からは「へぇー」と驚きの声があがりました。
山下氏は、優遇税制によって所得1億円を超えると所得税の負担率が下がることや、企業は資本金10億円を超えると法人税の負担率が低くなることを紹介。「増税するならば、まず富裕層、大企業からだ」と主張しました。