2012年6月13日(水)
陸自 都内で武装行進
板橋、練馬の市街地 周辺住民が抗議
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陸上自衛隊は12日、東京都板橋、練馬両区内の市街地でレンジャー行進訓練を実施しました。隊員らは、板橋区の戸田橋緑地から練馬駐屯地までの約6・8キロメートルを行進。白昼に行われた完全武装の訓練で、周辺は一時騒然となりました。
レンジャー訓練は、敵地に潜入し襲撃する任務を遂行できるよう鍛え上げる過酷な訓練です。行進したのは、東富士演習場(静岡県)での約3カ月にわたる訓練を終えた直後の陸上自衛隊第1普通科連隊の隊員17人。軍用リュックや小銃(弾薬なし)、銃剣を携行し、顔には迷彩塗装を施すなど実戦に近い装備となりました。
区内の市民団体や平和団体はこれまで、防衛省や自衛隊に行進訓練の中止を要請。自衛隊側は、訓練コースから商店街を外し、隊列を2列から1列に変えるなどの対応を迫られました。
行進訓練のなか、沿道には抗議の意思を示す人、日の丸を振る人のほか、驚きや不安の表情で隊列を眺める人が並び、集団で散歩中の保育園児が武装した隊員の姿を見て泣きだす場面もありました。
訓練コースとなった都営三田線西台駅前や練馬駐屯地前では、訓練に反対する周辺住民らが大規模な抗議行動。「武装訓練反対」「地域を戦場にするな」とシュプレヒコールをあげました。