2012年4月25日(水)
国王「国葬」記録を閲覧
韓国市民団体と笠井氏 公文書館訪問
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日本共産党の笠井亮衆院議員は24日、韓国の市民団体「文化財還収委員会」とともに、国立公文書館、宮内庁書陵部を訪問し、日本政府が、朝鮮王朝第26代国王・高宗(1852〜1919年)、大韓帝国最後の皇帝・純宗(1874〜1926年)の葬儀に際し作成した記録や写真集などを閲覧しました。
「韓国併合」により日本が朝鮮半島を植民地にして以降、高宗、純宗は日本の王族となり、その葬儀も日本の「国葬」として実施されました。
高宗の葬儀(1919年)は、日本の皇族の葬儀に朝鮮式を加えた形で行われましたが、高宗の死を契機に、3・1独立運動が広がったことをうけて、日本政府は朝鮮統治の方法を転換。純宗の葬儀(1926年)では、「朝鮮固有の形式」に改められました。
その際に、参考資料として用いられたのが、朝鮮王朝の儀式の記録で、昨年、韓国側に返還された「朝鮮王朝儀軌」でした。
笠井氏は、「儀軌」の返還運動に取り組んできた「文化財還収委員会」関係者とともに、当時の日本政府が「儀軌」を元に国葬を準備したことを示す記録を閲覧。朝鮮総督府によって儀軌が日本に持ち出された背景などについて懇談し、「改めて儀軌の重みを感じました」と語りました。