2012年3月31日(土)
園児に屋内施設を
福島 外遊び減で発達に影響
山下氏
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日本共産党の山下芳生議員は27日の参院震災復興特別委員会で、福島第1原発事故による影響から子どもたちを守る対策について質問しました。
山下氏は、外遊びが減るなどして、子どもの体重の増え方が震災後に弱まっていることを小児科医師たちが報告していることを紹介し、子どもの心と体の変化について「国として把握しているのか」と追及。平野達男復興担当相は「文科省が調査の準備を進めている。結果をふまえ対策は検討する」と述べました。
山下氏は、福島市の母親から「保育所の園庭遊びも、すぐに室内に戻る状況でのびのびと遊べない。泥遊びや駆け回る活動が心身の発達には欠かせない」との声があがっていることを紹介。屋内遊び場施設など安心して遊べる場所を「一気に整備するため、国が役割を果たすべきだ」と求めました。
平野復興相は、福島県原子力被災者子ども健康基金の活用など、既存の制度で整備してほしいと答弁。山下氏が現行制度では場所確保の補助がないことを指摘すると平野氏は「実態把握を努めて、適切に対応したい」と答えました。