2012年3月27日(火)
航空総隊司令部が横田基地に移転
日米融合し“作戦”
全国の戦闘機部隊や「ミサイル防衛」網を指揮する航空自衛隊の航空総隊司令部が26日、府中基地(東京都府中市)から米空軍横田基地(東京都福生市など)に移転し、正式に運用を開始しました。
2006年5月の在日米軍再編合意に基づくもので、横田基地に置かれる第5空軍司令部との一体化が目的です。12年度には陸上自衛隊の中央即応集団司令部も、米陸軍第1軍団前方司令部が置かれるキャンプ座間(神奈川県)に移転。日米の司令部レベルでの融合・一体化が新たな段階に入ります。
福生市など周辺自治体は、基地機能の強化につながるとして、懸念を示しています。
横田基地には約760人が移転。内訳は(1)航空総隊司令部220人(2)作戦情報隊120人(3)防空指揮群380人(4)気象・警務隊など40人―となっています。総工費は約600億円です。(表)
航空総隊司令部庁舎の地下には、空自と米軍が一堂に会する「共同統合運用調整所」を新設。同じ画面を見ながら部隊展開など作戦を練ることができ、「ミサイル防衛」の際、両者が得た相手側の発射情報を基にどちらが迎撃すべきかを即座に決めることが可能になるといいます。
航空総隊司令部庁舎は第5空軍司令部と隣接しており、地下でつながっています。従来は調整要員が1時間かけて府中基地から移動していました。
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