2012年3月27日(火)
「古い政治」独裁的に推進
大阪維新の会 市田氏が指摘
日本共産党の市田忠義書記局長は26日、大阪維新の会の「維新政治塾」(24日開講)について記者団から見解を問われ、「国民の閉塞(へいそく)感につけこんで、古い政治を独裁的に進めようとしている」と指摘しました。
市田氏は、政権交代への失望と怒りから政治不信が広がり、それに乗じて情勢を反動的に打開しようとする動きの一つが「維新の会」だと強調。新しい装いをこらしているものの、小泉「構造改革」を進めた竹中平蔵元総務相や高橋洋一元内閣参事官に助言を求めたり、小渕内閣から森内閣まで経済企画庁長官を務めた堺屋太一氏をブレーンとするなど、古い政治の推進者だと指摘しました。
「維新の会」の国政政策である「維新八策」も、環太平洋連携協定(TPP)推進、憲法9条改悪、労働市場の流動化など、民主・自民の政治と変わらず、いっそうのアメリカ・財界いいなりにほかならないと批判しました。
市田氏は、最大の問題は、思想調査を行うなど「選挙で勝てばなにをやってもいい」という独裁的な政治手法だと強調。「マスメディアによる異常なもちあげの影響もあり、閉塞状況を打開してほしいという思いで『支持』している人たちも、独裁的な手法で進められようとしている新自由主義的な古い政治に期待しているのではない。この道を進めばいっそうひどい閉塞状況に陥るだけであり、米国と財界中心の政治の異常なゆがみとゆきづまりの根本的な転換こそ真の閉塞打開の道である、ということを大いに示していきたい」と語りました。