2012年3月24日(土)
契約者が保護されぬ
保険業法改定 佐々木議員が批判
|
日本共産党の佐々木憲昭議員は衆院財務金融委員会で23日、保険会社の判断で契約者の保険を他社に移転しやすくする保険業法の規制緩和について、「会社の利益と効率化だけが優先され、契約者に不利益を与えるものだ」と批判しました。
佐々木氏は、「契約者はいつの間にか違う会社の保険に移ることになる。保険は信頼で成り立っており、会社都合で契約を変えるやり方は許されない」と追及。自見庄三郎金融相が「生命保険会社から移転規制を撤廃してほしいという話があった。業務効率化は契約者の利益になる」と述べたのに対し、佐々木氏は「契約者が保護されず、会社の利益が上がればいいというものだ」と批判しました。
全国消費生活相談員協会の丹野美絵子理事長が保険契約の移転について「契約者のメリットは必ずしも明らかでない」とのべていることにふれ、「契約者が移転に反対した場合、契約の継続は認められるのか」と質問。金融庁の森本学総務企画局長は、異議申し立て手続きの要件緩和などをあげるだけでした。佐々木氏は「同じ会社と継続した契約ができないということだ。切り捨て以外の何ものでもない」とのべました。