2012年3月4日(日)
思想調査 民主主義の根底揺るがす
テレビ討論 穀田氏が橋下市長批判
日本共産党の穀田恵二国対委員長は3日、日本テレビ系番組「ウェークアップ!ぷらす」に出演し、「大阪維新の会」の橋下徹代表・大阪市長が国政進出に向け検討している「維新八策」について、同氏や各党代表と討論しました。
穀田氏は、「日本は民主主義国家であり、民主主義の基礎を守りながらやっていくことが大切だが、現在大阪で問題になっている橋下市長の思想調査というやり方は、民主主義の根底を揺るがすものだ」と批判しました。政策の内容について「『八策』はまだ詳しいものではないが、大阪も含めてどう貧困と格差をなくしていくかが問われるなかで、貧困の原因になっている労働の現場に着目する必要がある」と指摘。「その点で、『八策』には『労働市場の流動化、自由化』と書いてあるが、これまでの政府や経営側が言っていることと変わらない」と述べました。
「思想調査」問題について橋下氏は、「批判はあるが、これは法律の範囲内だ。共産党の市議会議員がもっとしっかり働いてくれれば、僕がやらずに済んだ」などと述べました。
これに対し穀田氏は、「私たちは同和行政などの問題で、昔からゆがみをただすために、大阪でも京都でも努力しておおいに前進させてきた。(組合に)そういう問題があるといって、業務命令で思想調査をやらせることはおかしい。府の労働委員会もおかしいと言っている」と反論。橋下氏は「しかるべき機関が判定すれば従うが、控えめな調査で実態なんか暴けない」とすり替えました。
「まず政治家が議員歳費や政党交付金を減らすべきだ」という橋下氏に対し、穀田氏は「政治のリセットというが、国民の不信にこたえる改革、例えば、政党助成金を半額にすることはすぐにできる。歳費をどうするかは協議できるし、第二歳費ともいうべき文書交通滞在費などは減らせる」と述べました。