2012年2月15日(水)
「真部局長続投ある」
沖縄防衛局選挙介入で防衛省
防衛省沖縄防衛局の真部朗(ろう)局長が業務の一環として「講話」を行い、沖縄県宜野湾市長選挙(12日投開票)で特定候補者に投票するよう事実上求めた問題で14日、処分を先送りにしている防衛省が、真部氏の行為に違法性はないとして「続投もありうる」(防衛省幹部)と処分しないことを検討していることがわかりました。
17日から田中直紀防衛相が沖縄を訪問する予定で、それまでに防衛省が現在行っている調査の結果が出て、真部氏の処分が決定するとされています。
防衛省によれば、今回の真部氏の「講話」だけでなく、名護市議選(2010年)など過去の同様の行為や、「講話」を行う前に作成した防衛局職員・親族の有権者リストについての詳細な経過を調査しているといいます。
ところが、前出の防衛省幹部は「現時点の調査では違法性は見当たらない。詳細に調査するのは『講話』など真部局長の一連の行為が『誤解を招いた』からだ。それと今後の『業務適正化』のためだ」と語りました。
居座ること許されない
沖縄防衛局の選挙介入を明らかにした日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の話 防衛省沖縄防衛局という国家権力が今回の宜野湾市長選挙だけでなく、これまで繰り返し、選挙介入を行ってきたことは自明のことです。国会に提出された有権者リスト、「講話」参加を呼びかけるメール、「講話」要旨を見ても、沖縄防衛局長という職権を利用して特定候補者への投票を指示していることは明らかです。それでも「違法性はない」として局長を続投させるならば、それは居直りです。17日からの田中防衛相の沖縄訪問のときに、真部氏が説明役で付き従い、おとがめなしに居座り続けることは許されません。