2012年2月2日(木)
「ニコニコ動画」生番組に出演
防衛局の選挙介入の背景は
穀田氏、赤嶺氏が語る
日本共産党の穀田恵二国対委員長と赤嶺政賢衆院議員は1月31日、インターネット動画サイト「ニコニコ動画」の生放送番組「ニュースバックヤード」に出演しました。両氏は衆院予算委員会で赤嶺氏が暴露した沖縄県宜野湾市長選にたいする防衛省沖縄防衛局(真部朗局長)による選挙介入疑惑について語りました。司会は政治ジャーナリストの角谷浩一氏。
赤嶺氏は、沖縄防衛局による選挙介入は「自衛隊法61条に違反。公選法の地位利用にも違反している。絶対やってはいけない行為だ」と告発。「問題のメールは」との角谷氏の問いに、「本物でなければ、国会の場では取り上げない」ときっぱりと答えました。
穀田氏は、介入の背景に、普天間基地(宜野湾市)の無条件撤去と新基地建設反対という沖縄の総意を踏みにじっても、米国いいなりで新基地建設(名護市辺野古)を突き進めようとする思惑があると指摘しました。
赤嶺氏は、「(市長選に立候補する)伊波洋一氏は、宜野湾市長の立場から、普天間基地を辺野古に持っていくのは反対だと主張した。当時は(保守派から)攻撃も受けたが、沖縄にこれ以上基地をつくるのは無理だと主張し続け、普天間基地の無条件撤去、辺野古への新基地建設反対という今の沖縄の合意ができあがった」と強調。「県内移設反対」の合意点をつくりあげた立役者が伊波氏であると紹介しました。
赤嶺氏は、「真相の究明、国会での追及を引き続きおこなっていく」と表明しました。
穀田氏は、「県民の総意にどう向き合うのか、各党の態度が問われる」と強調しました。
角谷氏はこの問題の究明について、役所や内閣や政党が“こんな程度でいい”という態度をとれば、「沖縄問題に本気ではないんだなと思う。(田中直紀防衛)大臣や(沖縄防衛)局長の首が目的ではなく、そこを考えてほしい」と述べました。
番組の最後に赤嶺氏が視聴者にたいし、「沖縄県民は米軍基地を受け入れなくてもいいと思うか」と問いかけたところ、「はい」が過半数の51・0%となり、「いいえ」の29・1%を大きく超えました。