2011年12月30日(金)
14年に消費税8%
民主総会で首相提案 15年に10%
民主党は29日、税制調査会、社会保障と税の一体改革調査会の合同総会を開き、野田佳彦首相が消費税率を2014年4月に8%、15年10月に10%とすることを提案しました。藤井裕久党税調会長が一任を求めたのに対し、賛成派が拍手で“了承”。一方で、反対派は納得せず論議が続いています。
首相提案は、28日に提案された増税時期をそれぞれ半年先送りしたもので、消費税増税“慎重派”に配慮しました。
民主党は今後、党内で「意見集約」した素案を、政府・与党間で「年内をめどに」とりまとめ、その後、自民党や公明党と協議し来年の3月までに法案を提出する方針です。
総会は午後3時から開始。午後6時半からは首相も参加し、次期通常国会での国会議員の定数削減法案の提出や行政改革の徹底を約束したうえで、素案に引き上げ税率と時期を明記することを主張。「困難があったとしてもこの国の将来のために、今、避けては通れない。われわれが結論をだそうではありませんか」と訴えかけるなど増税へ執念を見せていました。