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2011年12月21日(水)

南スーダンに陸自派遣

施設部隊、来月から

閣議決定

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 政府は20日、アフリカの南スーダンに展開する国連平和維持部隊に、陸上自衛隊施設部隊330人を派遣する実施計画を閣議決定しました。同日、一川保夫防衛相は、同部隊の派遣命令を出しました。

 派遣先は首都ジュバの近郊。道路建設などインフラ整備にあたります。施設部隊とは別に、隣国ウガンダとケニアに、国連と現地政府との連絡調整をおこなう陸自部隊40人、国連南スーダンミッション(UNMISS)に施設幕僚1人を派遣します。期間は2012年10月31日まで。装備は、拳銃84丁、小銃297丁に、機関銃も15丁、軽装甲機動車、トラックなど160両、輸送艦1隻、輸送機(C130H)4機、空中給油機1機など。来年1月11日から1次部隊210人が順次、現地に派遣されます。

 南スーダンは7月9日に、アフリカ54番目の国としてスーダンから分離独立。これを受けて野田佳彦首相は、9月の国連総会で自衛隊PKO派遣を表明し、2度の現地調査を経て正式に決定しました。

 現地は、スーダン政府軍による国境周辺での軍事攻撃が続いており、治安面が問題視されます。南スーダン内部でも、政治勢力間の対立が深刻。インフラ整備はすでに、05年のスーダン包括和平合意後から、各国・機関の援助で民間企業が行っており、NGO関係者などからは、「軍隊があえてインフラ整備を行う必要はない」と指摘されています。

 施設部隊派遣で、ソマリア沖の海賊対処を目的にジブチに駐留されている部隊と合わせ、自衛隊はアフリカに1000人規模展開することになります。


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