2011年10月31日(月)「しんぶん赤旗」
復旧費補助金 歯医者さんにも
厚労省方針 共産党が要求
東日本大震災の復旧・復興で、歯医者さんが新たに国の災害復旧費補助金の対象になることがわかりました。これまで歯科診療所は同補助金の対象外でした。
今回、対象とされるのは、休日診療や在宅当番医となっている歯科診療所。日本共産党の田村智子参院議員の問い合わせに、30日までに厚生労働省が明らかにしたものです。
第3次補正予算案で「医療施設等災害復旧費補助金」に126億円を積み増し、復旧費の2分の1を補助します。すでに復旧を済ませた施設に対しても、4月1日までさかのぼって補助を行う方針です。厚労省医政局歯科保健課は、半壊以上の約250の歯科診療所のうち、およそ140施設が対象になる見込みと説明しています。
同補助金は公立病院が主な対象で、民間医療機関の大多数、歯科診療所はすべてが対象外とされてきました。医療関係者や日本共産党は支援の拡大を強く要求。国会でも繰り返し求めてきました。
市田忠義書記局長は「なぜ一般の病院や診療所、産科、歯医者さんなどを外すのか」(9月29日の参院予算委員会)と追及し、小宮山洋子厚労相から「しっかり応援していけるようにしたい」「(補助金を)さかのぼって出せるようにする」との答弁を引き出していました。
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