2011年10月23日(日)「しんぶん赤旗」
被災地指導員「雇い止め」告発
全国学童保育研究集会始まる
石川
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「ようこそ石川へ」。のぼり旗や横断幕が、北陸で初めて開催された参加者を迎えるなか、第46回全国学童保育研究集会が22日、2日間の日程で石川県金沢市で始まりました。全国から保護者や学童保育指導員など約3700人が参加しました。
オープニング行事では、県内の学童保育児450人が会場を360度とりまき、和太鼓や一輪車、けん玉などを披露。県学童保育連絡協議会会長の荒木田成さんが歓迎のあいさつをしました。
東日本大震災被災地からの特別報告がありました。岩手県陸前高田市の保護者は、まだ職場復帰できていない指導員の「復帰を待つ。生活を保障する」と決意を語りました。
宮城県学童保育緊急支援プロジェクトの女性は、自ら被災しながら献身的に働いている指導員が雇い止めになろうとしていることを告発。全国の支援を呼びかけました。
福島県福島市の指導員は、今も70人を超える子どもたちが自身の学童保育にいることを紹介。「安易に他県に避難すればいいと言わないでほしい」と、放射能の不安とたたかいながら福島で暮らしている人への理解と支援を求めました。
基調報告をした全国学童保育連絡協議会会長の木田保男さんは、積極的な経験があるものの潜在的な待機児童が50万人に達すること、質的にも拡充が急務になっていることを強調し、運動の前進を呼びかけました。
北陸学院大学人間総合学部教授の金森俊朗さんが記念講演しました。
同研究集会は23日、29の分科会を開催します。
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